磁気活水器の基本は磁気の性能をとことん追求すること
■磁力の効率を高めるためのカタチの選択  



前章に登場したO社長は、まさに設計のプロ。

どんな物も的確にアイデアを出し、適切な図面を書いてくれる。

しかし、磁力についてはある程度の知識はあるものの、設計となると再度勉強が必要だと言って磁気ヨーク回路の基本設計の本を購入して猛勉強m(_ _)m 頭が下がります。

まずはマグネットの磁力を使って、いかに水に影響を与えるかを突き詰めるとポイントは3つでした。


1.極性の選択

まずはマグネットを配置する場合の方式に、S極とN極を一対にして引き合う力で水を処理するか、あるいはS極同士を一対にして、反発の力で水を処理するかの選択だが、後者はアメリカから輸入された商品に多く見られる。

しかし、疑問なのは、反発を応用した商品のいくつか(私が確認したのは2社)は、鉄管の状態でも効果があるとしているが、鉄管はもろ磁性体であるため、反発の磁力は鉄の管自体には引きつける作用としか働かないと思うので、その中の水に影響があるとはどうしても思えない。

この原理の根拠はもっと高度なところにあるのなら凡人の私に解るわけないが、この手の製品カタログには「磁石はS極の方が磁力が強い」ということを書いていて、これ自体は事実ではあります。

ただ、前章で書いたとおり地球がしていることを真似させていただくとしたら、前者のS・N極一対の方が自然だと思います。

極性はSN方式で決まり。


2.配管を切るか既存の配管にかぶせるか

今現在の水道管もと付けタイプの次に、単純にマグネット単体で考えても、磁力は一対のマグネット同士がはなれる距離の二乗に比例し磁力は弱くなる。

簡単にいえばマグネットは近づいていた方がいい! ということ。

まず、かぶせる方式ではどこまで近づけられるか?

国内の磁気水の約9割は、いろんな理由からこの方式を選んでいる。

通常かぶせる配管は、一般的な近年の一戸建て住宅の場合、圧倒的に20Aというサイズが多い。

詳しくは、管のサイズはその内径(内側の直径)を指すので20Aとは管の内側が20oということ。この管はたいてい、地中では塩ビ管を使っていて、その外径は26oです。

ここに、配管を切らずにかぶせるとしたら、マグネットをむき出しのまま管の上下にくっつけても当然最短距離で26oということになる。

私が例の分解で(^_^;)確認した2社は、そこに外装(薄いステンレスやプラスチックのカバー)がありマグネット自体はおよそ30o以上はなれていることが判明した。

中には、その上のサイズ25Aまで同じボディーで使えるように35o位はなれている例もある。

なぜなら25Aの配管は、その外径が32oなので先ほどの外装を加えるとそのくらいの距離が必要。

かぶせるタイプのメリットは、まず取付工事がたいへん楽で、各市町村の指定水道工事店でなくても取付は可能。

スペースが有って、メーター周りが土なら、スコップで穴さえ掘れれば自分でも取付できるかも。


しかしよく考えるとそれは作る側、売る側のメリットである。

簡単に距離が何oといっても、その1ミリが大変な違いであることを私たちは重要視した。

簡単に1ミリ100ガウス(ガウス:磁力の強さを表現する単位で1p真四角内に磁力線が何本あるか)の違いがあります。

これを一目でわかるように実験したデーターはこちら。磁力性能について

これをみれば一目瞭然で、性能を重視して買う人のメリットを考えると答えは決まりです。

配管を切るタイプを選ぶと、製品自体が水に触れるため、日本水道協会の認証が必要。

それには当然、水に何が溶け出すかの分析や、耐水圧試験などJISで決められた試験も必要。

さらに、定期的な検査と、生産ロットが変わるたびに、水に触れる部品のミルシート(材料メーカーが保管している材料検査証明書で成分などを検査した書類)を提出する義務がある。


しかしメリットはすごく大きいんです。

・使う人に、性能がより高いものを供給できる。

・配管の外径を気にせず、設計段階でマグネットの距離を決められる(私たちは26ミリを採用)

・地上に出ると当然、鉄配管になるわけでかぶせるタイプは効果を発揮できないが、切って配管出来るので全く問題なし(設備にも取付可)

・かぶせるタイプの様に、製品よっては取り付ける時のセンターずれによる性能低下の心配がない。

ここは迷わず配管を切るタイプでスタートしました。


3.マグネットの効率はヨーク回路

まずヨーク回路とは、電気回路と同じようにマグネットの磁力線をいかに必要な場所へ効率よく流すかという物ですが、身近な例ではこわれたスピーカーの後ろにある磁石を覆っている枠や、もっと身近な例では、ホワイトボードに紙をくっつける磁石(キノコの頭みたいな)のプラスチック部分の内側には

鉄のカバーが入っていて、裏側のマグネットの黒い部分ありますよね。

こちらの(ボードの)方向だけに効率よく磁力線が出るようにつくってあるんです。

これを掘り下げるのは大変なので、興味がある方は。担当者コラム2005年3月28日付け参考

これを見れば、カタログにあるマグネット自体のガウス数などなんの目安にもならないということです。


■壮絶な、ヨーク回路をめぐる戦い



実はこのヨーク回路は、今3代目(現在活発水は3号機)ということ。

先ほどの担当者コラムまで見て下さった方はある程度ヨーク回路について理解されたと思いますが、先ほどの磁力データーも(マグネットの距離と磁力の関係)現在の3代目での実験です。

1代目はそこまでの効率は出なかった。

O社長は先ほど書いた通り、本を読んですばらしいヨーク回路の図面を書き、それを元に金型を製作し、出来た1号機はそれなりに愛されましたが厳密には26oの距離で、配管の中心(一番弱い部分)で約3.000ガウスがやっとだったんです。(持論ですが水を処理する上で最低必要な強さ)

しかしもっと効率を上げるにはと専門家に見せたところ、ヨーク形状とマグネットのコーナーが近すぎて、一番近いところに磁力が流れるためロスがあるという指摘。

1号機の総生産台数が300台にも満たない時です。

私はO社長と相談しました。

この金型というものは決して安くない(>_<)のは現実。

でもここをもっとこうすれば、効率が上がるから変えて切り替えよう!

「O社長:こばちゃん、まだ最初の金型費、ぺーしないだろう?」

でもわかった以上は、さらに上を目指したいし。


ということでヨーク回路は2代目になる。

結論をいうと、これで3.200ガウスまで上昇した。


話はすこしそれるけど。

自社商品をやる最大のリスクとは実はこれです。

実際1回作ってお蔵入りになる製品は数知れず・・・

その部品の金型はその数の数倍、数十倍になります。

だから一般的に、開発なんて、10やって一つ当たればいい方だからやめとけってことに。

しかし私は少し違います。

10やって一つ当たればすばらしいことです。

また、9割問題がなくて、1割問題があれば、1を良くすることで必ず道はひらける。

あくなき改良の連続は、すぐにはわからなくても、あとで必ずよい結果を生む。


話はもどりますが、その2号機は通算、約1000台まで作る。

その後、さらなる効率アップを目指したとき・・・もう、O社長はいなかった。

いままでなら「これからちょっといい?」って飛んでいけば次の日には仕事をこじ開けてくれて、図面書き終わると・・「こばちゃん出来たよー」のはずなのに。


O社長がいないことは、私には大変な痛手でした。

しかし、負けるわけにいかない。

自分の頭では絶対に無理なので、私は当時マグネットでお世話になっていた「日立」さんに泣きついた。

当時マグネット世界シェアー1位(今もかな・・)日立金属熊谷工場の専門スタッフに効率条件を提示。

高度なシュミレーション結果を見せてもらい、3代目のヨーク回路設計を使って現在にいたる。

2代目の金型ちゃんご苦労さま〜(^^)/


■最後にO社長が残したオリジナル性



この活発水の一番の特徴はスパイラル方式ですが、O社長から提案があった。

最初の設計段階で、なにか他にない俺たちの工夫が欲しいと・・・

「こばちゃん、水は下に落ちるときどっち回りかわかるけー」

「ん〜 風呂抜いたときはさー たしか時計回りだろ?」

「ご名答、水はかならず右回りに渦をまいて落ちていくんだ、だからS・N一対の平行より、入る側からみて3回、右回りに角度を変えてみないか?」


たしかにこの磁気水は、一対のユニットが3個、つまり3回水を処理してる。

これを120度に一つの方向で回すのか〜、と思ったとき気がついた。

O社長の温泉風呂循環装置は、石が入るカセット外周と外側タンクの間に4カ所、一見意味のない傾斜した障害物を溶接したけど、あれは水が循環して下に流れるとき、右回りの流れを作るため?

やっと「解ったかおまえぇ〜」みたいな表情でニコニコしながら私の顔をみつめているO社長(^_^)

でもさ〜それってなんか効果あるの?

「んなことはやってみんきゃわからんさ」

他のエピソードは省略しますが、これを含めて自己紹介で書いたとおり、磁気応用の水処理に関する3件の出願をする。

弊社が過去に、なにをどのくらい出願しているかなど、もし興味がある方は。弊社特許関連


■現場から上がってきた要望は、すぐ実行が基本姿勢



ある日工事担当者が言う。

「製品の重さだけど、もう少し軽くなんないかな」

「もう少し長さ短ければ、あと一歩で迂回しなくても簡単に付けられる家が多いんだけど」

「でもパイプの出寸法は逆にもう少し長いとパイプレンチかけやすい」

「ネジ山の長さは配管径以上あったほうが締め付けも楽だしあんしんだが」

「付属品のメタルソケットだけど白塩ビを黒塩ビ(HS)に変えた方がいいのでは」

「付属の保護カバーはシールでぺたっとくっつくとテープ巻きやすいし仕事しやすい」

「内部の結露防止は密閉だけじゃなくて、ウレタンフォームを入れれば7年保証なんてケチなこと言わなくても長持ちするんじゃないの」

「他の人に工事たのむときさールールみたいのあったほうが楽なんだけど=工事仕様書」

「水道法上の試験結果だけじゃ納得しない市町村やゼネコンあるから、やっぱJWWAマークとってよ」

などなど

あげればきりがない。

でもこれらは全部、製品を良くするための、いわば宝の山であることは疑う余地はない。

一つ一つ、ストーリーはあるんですが、今までの流れでおそらく理解していただけると思います。

即日、あるいは基本寸法の変更から見直したり、準備に時間を要すものも含め、すべて実行しました。


一つ一つにこだわりをもって作り上げた磁気水。

いや、もうここからは過去のストーリーからはなれて、最近の呼び方「活水器」と呼ぼう。

部品の名前やイメージも、そこですべて表現しています。

現在も自信をもって生産している、その活水器の内部構造を大きなイラストにまとめたページです。

是非ご覧下さい。基本性能重視の内部構造を見る←このページはここからしかリンクしてません。


いろんな同業者のページをみて、あまり内部構造まで公開しているサイトは少ない様に思います。

中には「技術をマネされる困るから」という理由もあるのかもしれません。

私は、マネしてみようなんて根性のある人がいたらむしろ光栄です。


次に、永久保証をつけるのは、まず製品としてはそれだけ耐える作りをしているつもりです。

マグネットも、メーカーの減磁曲線(自然に磁力が少なくなっていく数値)をみても、0°〜40°の範囲のな中では50年経っても5%以内という優れたものを使っています。

但し、保証書には保証内容としては、外観や錆などについては対象外としています。

まだ販売から10年経っていないのに、永久というのはなんの確証があるんだ!

と言われる方もいると思います。

それは、自信のみしかないという事になります。

もしその時に、おまえの会社がなかったらどうする?

と言われたら、それは購入する方の判断におまかせする以外にありません。

もし、10年20年経って、全く効果がなくなったという場合は、掘り起こして磁力を計測してみて著しい低下(1割も2割も弱くなる)が認められたら当然無償で交換致します。

例えば次の経営者に代わっていたとしても、必ずそのルールを厳守させます。

また、工事も品質の一つと考えています。

また全国各地、どの設備業者が工事しても同じレベルの工事が出来るようしています。

興味がある方は、その工事仕様書も公開しています。工事仕様書を見る


■こんなエピソードを紹介してる意味は



ここまで書いてきましたが、まだ商品の写真、1枚も出てくる前に、「なに能書きばかり何ページも書いているんだ!」とお叱りをうけるかもしれません。

しかし私は、この章の最後に、一つ言いたいことを書きます。

キザに聞こえるかもしれませんが、本心です。


およそ物の名前というものは、

たとえば手に紙をもってたとします。

もっているものは、すなわち紙そのものでしょう。

ただその紙といいう名前は、それが出来る過程も含まれるのではと思います。

詳しくないですが、まず木材などを伐採する→チップにして高温で煮込む(最近ではここに古紙も入るかも)→繊維質だけを抽出してそれを漂白すると紙パルプになる→それをローラーで絞る→ちょうど良い厚みや質に調整し→印刷やペンで書きやすい様に薬品を塗る→乾燥させながらロールに巻く→必要な大きさに裁断する→そして、いま手にもっている紙が存在する。

これらの流れの総称して「紙」というのではないかと私は思います。

(理屈っぽいですか?)


でも「活水器」もしかりではないでしょうか。

それぞれの考えで、多くの行程を経て完成される流れの中に、水を活性化させる仕組みを盛り込んであるもの=活水器です。

では名匠と言われる人は、どうでしょう。

名杜氏といわれる方が銘酒を作る、例えば新潟ですから「久保田」としておきましょう

私はこの朝日酒造を昨年見学しました。

まず米から(会社で専用の田から)、いや米を作る水から(すばらしい湧き水を確保してる)米を蒸すのも冷ますのも麹菌から・・・・・とにかくすべてにおいてこだわっている。

また、そこには社長の壮大な「久保田」戦略があり、杜氏が育成する社員教育がある。

100人に一人が飲んでいただけばいいというポリシーがある。

私は決して名匠と言われる人と、自分ごときを同一視するのではありません。


一溶接屋でしかない私にも、

活水器」という枠の中で、弊社「ARCTEC」ブランドの「活発水」には、それなりのこだわりがあって作っているということだけは、自信を持って断言できます。


ではその活発水とはどんな物?  いよいよ製品の紹介です。

そこには、なんと、その商品の短所(悪い点)もつぶさに公開しているのです。

さぁっ! 次はその商品の全貌が、

いよいよ見えてきます・・・・・(こうご期待)
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